早朝の体育館で朝日を背に受けながらスクワット姿勢で控えめにリハビリするアスリートのシルエット/慢性ジャンパー膝の根本改善をテーマにしたブログ記事のアイキャッチ画像

半年治らない膝の腱の痛み|『筋トレの順番』を変えると変わる話

スポーツ
目次
  1. 膝の腱には、実は『順番』がある
  2. その『順番』はこの4ステップ
  3. 24週後、『順番』を組んだ人の景色
  4. yellができること
  5. まとめ
  6. 参考文献

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!

今回は、もう半年、跳ぶスポーツで痛めた膝のお皿の下がじんわり治らない というお悩みに、少しだけ視点を変えた話をしていきたいと思います!

「サポーターを巻いて、週末のバスケには出続けている」
「筋トレもストレッチも、YouTubeで見ながら自己流でやってる」
「湿布とアイシング、疲れたら休養、、を繰り返している」
「なのに、半年経っても膝の前の違和感が消えない」

そんな状態、続いていませんか。

もしそうなら、ぜひ知って欲しい発想が一つあります。
それが、『筋トレの順番』 という考え方です。

膝の腱には、実は『順番』がある

跳ぶスポーツで痛めた膝のお皿の下の腱、正式には 膝蓋腱症(jumper's knee) と呼ばれる状態です。
慢性化しやすく、6ヶ月以上引きずるケースも珍しくありません。

多くの方は、痛みが出た時に「何かの筋トレをしなきゃ」「ストレッチしなきゃ」と、単発の運動を頑張ります。
でも、2024年に発表された保存療法をまとめたレビューを読むと、『どの運動をやるか』よりも『どの順番でやるか』 の方が、結果を大きく分けることが見えてきました。

腱の回復ステージに合わせて、運動の中身を段階的に切り替えていく
これが、慢性化した膝の腱を本気で改善するための現代の考え方です。

その『順番』はこの4ステップ

具体的にどう順番を組むのか。
2024年のレビューで紹介されている PTLE(Progressive Tendon-Loading Exercise) という方法は、4つの段階で設計されています。

① まず『止まって力む』

痛みがまだ強い時期の第1ステップ。
膝を軽く曲げた姿勢で、太ももに思い切り力を入れて 45秒間キープ する運動。
関節は動かさず、ただ止まって力むだけ。

これは姉妹記事の「試合前の等尺性運動」と同じやり方で、痛みを抑えながら腱に軽い刺激を入れる、最初の入り口です。

② 慣れてきたら『上下に動かす』

痛みが落ち着いてきた第2ステップ。
座った姿勢で、膝をゆっくり伸ばして・ゆっくり戻す動作を加えていきます。
最初は軽い負荷で、少しずつ回数と重さを増やしていく。

止まって力むだけの状態から、動きながら力を出す 状態への橋渡しです。

③ 動きに慣れてきたら『跳ねる』

第3ステップは、軽くジャンプする動き を段階的に取り入れる。
プライオメトリックと呼ばれるトレーニングで、いきなり全力ではなく、その場での小さなホップから始めます。

跳ぶスポーツで痛めた膝を、また跳べる状態に近づけていく段階です。

④ 最後に『スポーツ動作』

第4ステップは、実際の競技の動きに近づけていく 段階。
バスケならディフェンスのステップワーク、バレーならスパイクのアプローチ、というように、自分のスポーツで使う動作を再現していく。

ここまで来て、ようやく試合復帰の準備が整います。

PTLE 4段階のロードマップ/①止まって力む(ストップウォッチ)→②上下に動かす(レジスタンスバンドとダンベル)→③跳ねる(弾むボール)→④スポーツ動作(バスケットボール)/痛みと腱の回復ステージに合わせて段階的に進む

24週後、『順番』を組んだ人の景色

この4段階の順番、実際にどのくらい結果が違うのか。
研究の数字を紹介します。

2022年の Breda さんたちの研究(跳ぶスポーツ選手 76人が対象)では、この4段階の順番でリハビリした選手たちの、24週間後の変化はこうです。

  • 腱の状態を数値化したスコア(VISA-P)が +28点 改善
  • 群間の差は 有意(p=0.023)

100点満点のスケールで、24週で28点。
半年経っても違和感が消えなかった選手が、確かに前に進んだ数字です。

同じ長さ、同じ真剣さでリハビリしても、『どの順番でやるか』を意識しただけで、24週後の景色がここまで変わる
自己流で頑張ってきた選手ほど、この差は大きいと感じています。

ちなみに私は、この論文を読んで
「24週かけて、100点中28点かよ、、」
と思いましたが、それが現実、、涙

地道にそれでも確かに前に進んでいくしかないですね、、涙

yellができること

半年治らない膝の腱の痛みに対して、鍼灸はどう関わっていけるのか。

太もも前や膝周りの筋肉のこわばりを緩めて、腱にかかる引っ張りを整えていくアプローチ。
そして、今その膝が「4段階のどこにいるのか」を一緒に見立てて、次の1週間の運動計画を組み立てる。
これが、yellが慢性のジャンパー膝に向き合うときのスタンスです!

「半年もこじらせてしまった、、」という状況は、日々の練習で本気で取り組んできた選手ほど本当に辛い、、涙
一緒に前に進んでいきましょう!

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

今回のポイントをまとめます。

  • 半年治らない膝の腱の痛みには、『どの運動をするか』より『どの順番でやるか』 が結果を変えるらしい
  • 2024年のレビューで紹介された PTLE の4段階の順番
    • ① 止まって力む(等尺性・第1ステップ)
    • ② 上下に動かす(等張性・第2ステップ)
    • ③ 跳ねる(プライオメトリック・第3ステップ)
    • ④ スポーツ動作(第4ステップ)
  • 2022年 Breda 研究:この4段階で24週リハビリすると VISA-P +28点改善(p=0.023)
  • 自己流のスクワットやストレッチを頑張るより、腱の回復ステージに合わせて運動の中身を切り替える ことがカギ

「もう半年、この膝の違和感と付き合ってる」と感じられたら、公式LINE からお気軽にどうぞ。
立川駅・立川南駅からアクセスしやすい場所にあります。

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!


参考文献

  • Sharif F, Ahmad A, Gilani SA, Mahmood D. "A systematic review: impact of dry needling, isometric, and eccentric exercises on pain and function in individuals with patellar tendinopathy." Frontiers in Rehabilitation Sciences 2024.
カテゴリスポーツ
タグ#ジャンパー膝#バスケ#バレー#リハビリ#立川#膝蓋腱症#鍼灸

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