
同じ運動でも膝が痛む人と痛まない人|分かれ目はお皿の高さ
目次
こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は「同じように運動しているのに、なぜか自分だけ膝が痛くなる」というテーマで書いていきたいと思います!
同じチーム、同じ練習メニュー、同じくらいの頻度。
それなのに、自分だけ膝のお皿の下が痛くなる。
となりの人はケロッとしているのに、、。
「なんで自分だけなんだ」と、もやもやしたことはありませんか?
じつはこの分かれ目には、ちゃんとした理由があることがわかってきています。
今日はその「差」の正体についてお話しします!
同じ練習でも、痛む人と痛まない人がいる
膝のお皿の下には、やわらかいクッション(膝蓋下脂肪体)があります。
これが骨の間に挟まれてむくんだり硬くなったりすると、膝の前が痛くなる。
ここで多くの方が疑問に思うのが、
「同じ動きをしているのに、どうして痛くなる人とならない人がいるの?」
ということです。
私も治療院で膝を診ていると、まったく同じスポーツをしていても、痛める方とそうでない方がはっきり分かれるのをよく見かけます。
当時は気合いの差かな、なんて思っていましたが、その差は、根性や努力の量ではありません。
カギは、生まれ持った体のつくりにありました。
(気合いは好きですが笑)
分かれ目は「骨格」だった
膝の痛みというと、使いすぎや運動のやり方ばかりが注目されがちです。
でも、それだけでは説明がつかない部分がある。
これは、専門家の長年の疑問でもありました。
2023年に、膝蓋下脂肪体の痛みと「体のつくり」の関係を調べた研究のまとめ(レビュー)が発表されました。
21の研究を集めて、3,600以上の膝を分析した、かなり大がかりなものです。
その結論を、ざっくり言うと、
膝の骨まわりの形が、脂肪体の痛みの出やすさに関わっている、というものでした。
とくに関わりが深いとされたのが、次の3つの特徴です。
ひとつずつ見ていきましょう。
① お皿の位置が高い
膝のお皿(膝蓋骨)の位置には、じつは個人差があります。
生まれつき、少し高い位置についている方がいるんですね。
お皿が高いと、その下にある脂肪体を、上へぐいっと引っぱり上げる形になります。
引っぱられ続けた脂肪体は、むくんだり硬くなったりしやすい。
ある研究では、お皿が高い人は、そうでない人にくらべて脂肪体のむくみがかなり多かったと報告されています。
この「お皿の高さ」は、今回のレビューでもっとも関わりが深いとされた特徴のひとつでした。
② お皿とすねの骨の付き方が、少し外向き
膝のお皿は、太ももの骨にある溝(レールのようなもの)の上を、上下にすべって動いています。
このお皿の通り道が、生まれつき少し外側にずれている方がいます。
すると、お皿からすねに伸びる腱(膝蓋腱)が斜めに引っぱることになり、脂肪体に余計な張力がかかりやすくなります。
「まっすぐなレール」か「少し斜めのレール」かで、脂肪体にかかる負担が変わってくる、というイメージです。
③ 膝の骨の溝の形
お皿が通るレール(溝)そのものの形にも、個人差があります。
溝の角度によって、脂肪体の挟まれやすさが変わることが報告されています。
溝が浅かったり角度が急だったりすると、お皿の動きが不安定になり、脂肪体にも負担が伝わりやすくなると考えられています。
こうして見ると、脂肪体の痛みは「たまたま」ではなく、もともとの膝の設計図が関わっているとわかります。
でも、これは「あなたのせい」ではありません
ここで、いちばん大事なことをお伝えします。
今あげた3つは、どれも生まれ持った体のつくりです。
あなたの努力不足でも、サボったからでもありません。
膝の前が痛くなると、
「自分の体の使い方が悪いのかな」
「鍛え方が足りないのかな」
と、つい自分を責めてしまう方がいます。
でも、まずは知ってほしいんです。
痛みが出やすい体のつくりというものが、たしかにある。
それは体質や骨格の個性であって、あなたが悪いわけではない、ということ!
むしろ、痛みが出やすい体だと知っておくことは、とても大切です!
自分の膝のクセがわかっていれば、早めに手を打てるからです。
骨格は変えられない。じゃあ、どうする?
「骨の形が原因なら、もう打つ手がないの?」
と思われたかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早いです!
たしかに、お皿の位置や骨の形そのものは変えられません。
けれど、お皿を動かしているまわりの筋肉の使い方や、体の動かし方は変えられます。
同じ骨格でも、脂肪体にかかる負担は、体の使い方しだいで軽くも重くもなります。
だからこそ、ここから先は「どう付き合うか」が大事になってきます。
yellでは、こわばった太ももの筋肉をゆるめたり、膝への負担が集まりにくい体の状態に近づけたりするお手伝いができればと思っています!
具体的な付き合い方は、このあとの記事でくわしくお話ししますね!
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!
今日のポイントをまとめます。
- 同じ運動でも痛む人と痛まない人がいるのは、生まれ持った膝の骨格が関わっている
- とくにお皿の位置が高い・お皿の通り道が外向き・骨の溝の形が、脂肪体の痛みに関わるとされる
- これは体質・骨格の個性であって、あなたのせいではない
- 骨の形は変えられなくても、筋肉の使い方や体の動かし方で負担は変えられる
「なんで自分だけ」の答えが少し見えると、気持ちがラクになりますよね。
原因がわかれば、あとは付き合い方を工夫していくだけです。
一緒に、膝と長くつき合っていきましょう!
膝の前の痛みが続いてお困りの方は、立川駅・立川南駅からすぐのyell鍼灸治療院にも、お気軽にご相談くださいね。
yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!
参考文献
- Diego Agustín Abelleyra Lastoria ほか「Hoffa脂肪体症候群の素因:システマティックレビュー」Knee Surgery & Related Research, 2023.




