
膝のお皿の下が痛い|正体は隠れたクッションかも
こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は「膝のお皿の下の痛み」について書いていきたいと思います!
階段をおりるとき、しゃがんだとき、膝のお皿のすぐ下あたりがズキッとする。
「これって一体なんなんだろう、、」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
その痛み、もしかすると膝のお皿の下にある、あまり知られていない組織が関係しているかもしれません。
今日はその正体を、できるだけわかりやすくお話ししていきます!
膝のお皿の下には、やわらかいクッションがあります
まず、痛みの正体になりやすい組織の名前からお伝えします。
**膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)**といいます。
簡単に言うと、膝のお皿のすぐ下にある、やわらかい脂肪のかたまりです。
もっと簡単に言うと、膝の中に入っている小さな座布団のようなもの。
場所は、お皿(膝蓋骨)の下。
お皿からすねの骨に向かって伸びる腱(膝蓋腱)の、ちょうど裏側にあります。
この脂肪体、ただの脂肪ではありません。
膝を動かすたびに、骨と骨のすき間でやわらかく形を変えて、衝撃をうまく逃がしてくれる。
関節のすき間を埋めて、こすれ合いを減らしてくれる。
お皿がなめらかに動くよう、安定を陰で支えてくれる。
いわば膝の動きを陰で支える名脇役なんです!
私自身、トライアスロンで膝をさんざん酷使してきましたが、こういう縁の下の力持ちのおかげで膝がスムーズに動いてくれているんだなと思うと、ありがたい存在です!
なぜ、このクッションが痛くなるの?
名脇役であるはずの脂肪体が、どうして痛みの原因になるのでしょうか。
キーワードは挟み込みです!
膝を深く曲げたり、逆にピンと伸ばしきったりしたときに、この脂肪体が骨と骨の間にキュッと挟まってしまうことがあります。
一度や二度なら、問題ありません。
でも、それが繰り返されるとどうなるか、、
脂肪体が少しずつ、むくんだり、かたくなったり(線維化)していきます。
簡単に言うと、やわらかかった座布団が、だんだんゴワゴワに硬くなっていくイメージです。
やっかいなのは、硬くなった脂肪体は、余計に挟まりやすくなること。
挟まると、また炎症が起きて、さらに硬くなる。
この繰り返しで、膝の前の痛みが長引いてしまう、というわけです。
じつはこの脂肪体、膝の中でも神経がとても多い組織のひとつとされています。
やわらかいクッションでありながら、痛みにはとても敏感なセンサーでもあるんですね。
だからこそ、いったん炎症が起きると、痛みをはっきり感じやすいというわけです。
こうした状態は、医学的には**膝蓋下脂肪体炎(ホッファ病)**などと呼ばれることがあるとされています。
じつは膝の靭帯(ACL)を痛めたあとなどにも、この脂肪体のしなやかさが落ちて、膝の動きにくさや前の痛みにつながることが報告されています。
それだけ、脂肪体の「やわらかさ」は膝にとって大事なんですね。
どんなときに痛みが出やすい?
膝蓋下脂肪体が関係する痛みには、出やすい場面があります。
- 膝をピンと伸ばしきったとき(立ちっぱなし・膝をロックする姿勢)
- 階段の上り下り
- しゃがむ・立ち上がるをくり返すとき
- ランニングやジャンプなど、膝への負担が大きい運動のあと
とくに「膝を伸ばしきる」動きは要注意とされています。
伸ばしきった膝は、脂肪体がいちばん挟まれやすいポジションだからです。
立ち仕事の方が、休憩のたびに膝をロックして休んでいたら、じわじわ痛くなってきた。
そんなことも起こり得ます。
心当たり、ありませんか?
「膝の前が痛い」にも、いろいろあります
ここでひとつ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
膝の前の痛み=すべて脂肪体のせい、というわけではありません。
膝のお皿まわりの痛みは、お皿の軟骨、膝蓋腱、お皿の動き方など、いろいろな原因で起こります。
脂肪体が関係している痛みには、
- お皿のすぐ下が痛む
- 膝を伸ばしきると痛みが出やすい
- 押すとピンポイントで痛いところがある
といった特徴があるとされていますが、これはあくまで目安です。
自己判断で決めつけず、痛みが続くようなら、専門家に診てもらうのがいちばん安心です。
膝のお皿の痛み全般については、別の記事でも詳しく触れていますので、あわせて読んでみてください!
今日からできる、小さな心がけ
「じゃあ、どうすればいいの?」というところですよね!
まずひとつだけ意識してほしいのは、膝を伸ばしきってロックしないことです。
立っているときに、膝をピンと張って休むクセがある方。
ほんの少しだけ、膝をゆるめて立ってみてください。
これだけでも、脂肪体が挟まれる回数を減らせます。
立ちっぱなしの時間が長い方は、ときどき足踏みをして、膝をゆるめてあげるのもおすすめです。
同じ姿勢で固めないだけでも、脂肪体はずいぶんラクになります。
小さなことですが、膝の負担は日々の姿勢のクセの積み重ねです。
今日から少しだけ、意識してみてください!
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!
今日のポイントをまとめます。
- 膝蓋下脂肪体は、お皿の下にあるやわらかいクッション(膝の動きを支える名脇役)
- 膝を伸ばしきる・使いすぎると、脂肪体が挟まれてむくみ・硬くなり、痛みの原因になることがある
- 膝の前の痛みは原因がさまざま・自己判断で決めつけないのが大事
- まずは膝を伸ばしきってロックしないことを意識してみる
膝の痛みは、正体がわかるだけでも、不安がずいぶんやわらぎます。
「なんだかよくわからない痛み」から「これかもしれない」に変わるだけで、気持ちはグッとラクになりますよ!
膝の前の痛みが続いてお困りの方は、立川駅・立川南駅からすぐのyell鍼灸治療院にも、お気軽にご相談くださいね。
一緒に、膝と長く付き合っていきましょう!
yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!
参考文献
- Diego Agustín Abelleyra Lastoria ほか「Hoffa脂肪体症候群の素因:システマティックレビュー」Knee Surgery & Related Research, 2023.
- Takashi Kitagawa ほか「理学療法が膝蓋下脂肪体の柔軟性に与える影響:単盲検ランダム化比較試験」PLOS ONE, 2022.




