医学書と膝関節の骨模型・眼鏡・ペンの静物写真。半月板の基礎解剖を学ぶ入り口を演出。立川の鍼灸師が半月板の構造と役割をわかりやすく解説する記事のアイキャッチ

膝を調べて出てくる半月板|膝の中でしてる仕事の話

目次
  1. 半月板ってどこにある?
  2. 半月板はどんな形?
  3. 半月板がしてる3つの仕事
  4. 治りやすい部分・治りにくい部分がある
  5. もしも半月板がなくなったらどうなる?
  6. まとめ
  7. 参考文献

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は半月板について書いていきたいと思います!

膝が痛くて調べたら、半月板って言葉が出てきて、何のことなのかピンと来なかった経験、、、ありませんか?

今回はそんな半月板の基本を、できるだけわかりやすく書いていきたいと思います!
※この記事は「半月板シリーズ」の初回です。

半月板ってどこにある?

まず、半月板がどこにあるかを知っておくと、後の話がスッと入ってきます。

骨と骨の間にはさまっているクッション

半月板は、膝関節の中にあるクッションのような部品です。
もう少し詳しく言うと、太ももの骨(大腿骨)と、すねの骨(脛骨)の間に挟まっているクッション
簡単に言うと、二枚のパンの間にハンバーグを挟んだ、あのハンバーガーの構造にちょっと似ています!
骨と骨の間で、衝撃をやわらげる役目をしているんですね。

木製デスクの上に置かれた膝関節の骨模型と医学書。半月板が膝の中でクッションとして働く位置感を伝える静物写真

膝の中に2枚入っている

そして、半月板は片方の膝に2枚入っています。
内側と外側に1枚ずつ、この2枚が組になって、膝を支えているんですね。

半月板の話は院でもよく質問される話題の一つです。

半月板はどんな形?

「2枚入ってる」と聞くと、「同じ形が2枚?」と思われるかもしれませんが、実は違うんです!

内側と外側で形が違う(C字型とO字型)

  • 内側半月板(内側にあるほう):C字型(アルファベットのCみたいなカーブ)
  • 外側半月板(外側にあるほう):O字型に近い形(丸っこい)

「なんで内側と外側で形が違うの?」と思われた方もいるかもしれません。
これは、膝の中で内側と外側で動き方が違うからなんです。
内側の膝はどっしり構えて動きが少なめ、外側の膝はよく動く
だから、それぞれに合った形になっている、と考えるとイメージしやすいかもしれません!

脛骨プラトーの上に置かれた内側半月板(C字型)と外側半月板(O字型)の形の違いを示すイラスト

材料は線維軟骨というしなやかな組織

半月板って何でできてるの?
半月板は線維軟骨という組織でできています。
簡単に言うと、コラーゲンの束でできた、しなやかで弾力のある素材です。
イメージとしては、ゴムに近い性質なんですが、ちょっと厄介なのが、破けても自然に修復されにくい素材なんですね、、

半月板がしてる3つの仕事

じゃあ、その半月板が膝の中でどんな仕事をしてくれているのか? 
メインは3つあります!

仕事①:衝撃吸収(クッションの本領発揮)

歩く・走る・ジャンプする時、膝には体重の何倍もの力がかかると言われています。
その衝撃を、半月板がクッションとしてやわらげてくれているんですね!
イメージは、スニーカーのインソール(中敷き)に近いです。
地面からの衝撃を、下から一発で受けるのではなく、一度クッションを通して和らげる、そんな役目です。

仕事②:力の分散(たがの力で軟骨を守る)

半月板の二つ目の仕事は、上から来る力を横に広げてくれることです。
たとえ話でいくと、木の樽(たる)の側面をぐるっと囲っているたが(金属の輪)、あれをイメージしてください!
たががあることで、樽が横に広がらず、上からの重みに耐えられる、あの構造とよく似ています。
半月板がないと、力が膝の一点にどーんと集中して、軟骨がピンポイントで削れてしまうんです。
だから半月板って、実は軟骨のガードマンみたいな存在なんですね!

仕事③:関節を安定させる

3つ目は、膝がグラつかないよう安定させる仕事です!
骨と骨の間のすき間を半月板がしっかり埋めることで、膝が横にズレにくくなる。
膝の安定装置のメインは靭帯(じんたい)や骨の形なんですが、半月板は副担任みたいな立ち位置で、地味に安定を支えているんです。

治りやすい部分・治りにくい部分がある

実は、半月板って場所によって修復されやすさが違うんです。
これ、意外と知られていない事実、、、!

血流ゾーン(赤いゾーンと白いゾーン)

半月板は、外側(膝の外周部)に血が通っています
逆に、真ん中に近い部分は血が通っていません

  • 赤いゾーン(外周部):血が通っていて栄養が届く
  • 白いゾーン(内側):血が通っておらず栄養が届かない

血が通っている=栄養が届く=修復する力がある、というシンプルな仕組みです!

みずみずしい緑の葉としおれた葉の対比。半月板の血流ゾーン(治りやすい部分と治りにくい部分)を植物で表現

外側の赤い部分は修復されやすい

赤いゾーンは、傷ついても栄養が運ばれるので、自然に落ち着いたり、手術で縫って修復できるケースがあります。
医師が「縫えるか縫えないか」を判断するのも、まさにこの血流ゾーンを見ているんですね!

内側の白い部分は修復されにくい

一方で、白いゾーンは、血が通っていないので、破けたらそのまま残ってしまうことが多い
だから半月板は「一度傷めるとやっかい」と言われるんですね!

もしも半月板がなくなったらどうなる?

「半月板がなくなったら、どうなるの?」
これは治療院でよく聞かれる質問です!

クッションが消えると軟骨に直接負担

半月板がない=骨と骨の間のクッションが消える=軟骨に直接ドスンと負担がかかる、ということになります。
そうすると、軟骨がどんどん削れて、動くたびに膝が痛い、というつらい状態になっていきます。

将来の変形性膝関節症のリスクが上がる

海外の医学論文(Hantouly 2024)では、半月板の根っこが切れる怪我(後の記事で紹介します)は、半月板を全部取ってしまったのとほぼ同じダメージ、と言われています。
つまり、半月板をどれくらい失うかは、将来の膝の寿命に直結する、というわけなんですね。
だからこそ、半月板を守ることが本当に大事なんです!

(→ 次回は「じゃあ、半月板は膝の中でどう動いてるのか?」を書いていきます!)

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

  • 半月板は膝の中の三日月クッションで、片方の膝に内側と外側の2枚
  • 材料は**線維軟骨(コラーゲンの束)**でしなやか。ただし破けると自然に修復されにくい
  • 仕事は衝撃吸収/力の分散(たがの力)/関節の安定の3つ
  • 修復されやすい赤いゾーンと修復されにくい白いゾーンがある
  • 半月板を失うと軟骨が直接削れて、変形性膝関節症のリスクが上がる

半月板って、地味な部品に見えるかもしれませんが、実は膝の一生を左右する超大事なクッションなんですね!
今回で「半月板ってこんな存在なのか」と少しでもイメージが湧いたら嬉しいです!

立川で膝の違和感を感じている方は、いつでも yell鍼灸治療院にご相談ください。
あなたの膝の一生を、一緒に守っていきましょう!

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!


参考文献

  • Hantouly AT, et al. Meniscus root tears: state of the art. Int Orthop. 2024;48(4):955–964.
  • Fuchs A, et al. In-vivo assessment of meniscal movement in the knee joint during internal and external rotation under load. J Exp Orthop. 2022;9(1):102.
タグ#クッション#半月板#立川#膝の痛み#膝関節#解剖学#鍼灸

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