
鍼は痛いですか?内出血しますか?|起こること全部出します
目次
こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は【鍼で起こりうること】について書いていきたいと思います!
痛そう、内出血しそう、というだけで踏み出せずにいる方に読んでいただきたいです。
怖いのは、何が起きるか分からないからです
鍼に興味はあるけれど受けたことがない方から、いちばん多くいただくのがこの2つです。
痛いですか。
内出血しますか。
この質問に「大丈夫ですよ」とだけ答えるのは、答えになっていないと思っています。
怖さの正体は痛みそのものではなく、何がどれくらいの割合で起きるのか分からないことだからです。
もとになるのは、2024年に出た慢性的な首の痛みに対する鍼の報告です。
条件に合った18の研究を分析したもので、そのうち安全性について書かれている部分を扱います。
何人に1人に起きるのか
まず全体の割合からお伝えします。
鍼だけを受けた場合
鍼を受けたグループで、何らかの好ましくない出来事が起きた割合は
8.5%
でした。
おおよそ12人に1人という計算になります。
比べる相手の数字も並べておきます。
偽物の鍼を受けたグループが3%、
マッサージや運動などを受けたグループが6.4%
です。
鍼のほうが、他の治療より少し高いという結果
いちばん高いのは、他の治療と組み合わせた場合
そして、いちばん高かったのは組み合わせです。
鍼と他の治療の両方を受けたグループでは 13.8% でした。
7人か8人に1人という割合です。
受けるものが増えれば、その分だけ何かが起きる機会も増える。
これは事実だと思います。

鍼で何が起きるのか、内訳を全部出します
割合の次は中身です。
ここで大事なのは、内訳の数字がどの研究から出ているかが2種類に分かれていることです。
5つの研究から出ている数字
まず、いちばん多く報告されているものです。
施術後の軽い出血や内出血、そして鍼を刺すときの痛み。
これが 23.7% の割合で起きています。
4人に1人
この結果をして、鍼は痛くないとは私は言えないですね。
2つの研究だけから出ている数字
次の3つは、18のうち2つの研究からしか出ていない数字です。
一過性のめまいが 13.2%。
だるさが 5.9%。
そして、症状が一時的に悪くなることが 20.6%。
このうち最後の数字は、いちばんお伝えしておきたいもので
受けた翌日に、かえって重く感じることがあります。
はじめての方がこれに当たると、合わなかったと感じてしまうと思います。
ですので、患者様にはしっかりお伝えするようにしています。
いちばん重かった出来事
18の研究を通して、いちばん重い出来事として報告されているのは失神
ひとつの研究で、施術中に3名が意識を失っています。
横になって温かい飲み物を飲んだところ、症状は完全に消えたと記録されています。
失神と聞くとかなり怖いですよね、、
私が担当させていただいた患者様にも失神の手前のような症状が出たこともありました。
落ち着いて説明し、ゆっくり横になって休んでもらう対応をしました。
この数字の、弱いところ
18の研究のうち、8つは好ましくない出来事について何も報告していない。
つまり全体のおよそ半分は、起きたのか起きなかったのかすら分からない。
さらに報告している研究のあいだでも、何をどこまで数えるかが揃っていません。
この点は報告した研究者たち自身が、限界として認めています。
なのでだいたいこのくらい、という目安
として受け取るのが正しい読み方だと私は思っていますが、
0じゃない事を施術者として知っておかないとダメだと私は思います。

鍼を受ける前に、確かめておきたいこと
最後に、怖さを減らすために自分の側からできることをお伝えします。
どこの治療院にかかる場合でも共通するものだけを挙げます。
施術するのが、はり師・きゅう師の国家資格を持つ人かどうか。
これは院内の掲示や、ホームページの記載で確かめられます。
鍼が使い捨てかどうか。
1回ごとに捨てる鍼を使うのが一般的ですが、気になるようでしたら聞いてしまって大丈夫です。
飲んでいる薬と、その日の体調を伝えてあるかどうか。
食事から時間が空いていることも、遠慮なく言ってください。
施術者が知っていれば、その日の受け方を変えられます。
受けたあとに何が起こりうるか、説明を受けたかどうか。
翌日に重く感じることがある、と先に聞いていれば、それは想定内の出来事になります。
聞きにくいと感じる方もいらっしゃいますが、聞いてもらえたほうがありがたいです!
不安を抱えたまま横になっている時間ほど、恐怖感を感じる事はないと思います!

まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!
- 鍼を受けたグループで何かが起きた割合は8.5%(偽物の鍼3%・他の治療6.4%)
- いちばん高いのは鍼と他の治療を組み合わせた場合で13.8%
- いちばん多いのは軽い出血・内出血と刺すときの痛みで23.7%(5つの研究から)
- 一時的に症状が重くなることがある(20.6%・ただし2つの研究だけの数字)
- 18のうち8つの研究は、そもそも報告していない(8.5%は正確な確率ではなく目安)
怖さの正体は、たいてい分からなさのほうです。
何が起こりうるかを知った上でなら、受けるも受けないも落ち着いて選べます。
一緒に前に進んでいきましょう!
首や肩のつらさが続いている方は、立川駅・立川南駅から徒歩5〜8分の当院にご相談ください。
yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!
参考文献
Fang J ほか「Durable Effect of Acupuncture for Chronic Neck Pain: A Systematic Review and Meta-Analysis」Current Pain and Headache Reports, Vol.28 No.9, 2024, pp.957-969.





