洗面台に両手をついて腰を伸ばせずにいる人の後ろ姿の写真。ぎっくり腰は何日くらいかかる?|経過の目安と過ごし方。立川駅・立川南駅すぐの鍼灸院yell鍼灸治療院

ぎっくり腰は何日くらいかかる?|経過の目安と過ごし方

目次
  1. ぎっくり腰の時、腰では何が起きているのか
  2. どれくらいで良くなるのか
  3. 動けない最初の3日にすること
  4. 痛みが引いてきてからすること
  5. やってはいけないこと
  6. まとめ

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は【ぎっくり腰はどれくらいで良くなるのか】について書いていきたいと思います!

顔を洗おうとした瞬間に腰が固まって、そのまま動けなくなった、、
そんな時が来たらどうしようと思ったことがある方の
不安が少しでも解消されれば嬉しいです。

ぎっくり腰の時、腰では何が起きているのか

ぎっくり腰は、実は病名ではありません

病院で「ぎっくり腰ですね」と言われた。
ただ、ぎっくり腰は正式な病名ではありません。

急に起きた強い腰の痛みを、まとめてそう呼んでいるだけです。
医学的には急性腰痛症という言い方をします。

つまり「ぎっくり腰と言われた」は、原因が特定された、という意味ではありません。

痛みの出どころは、1つに決まりません

腰には、椎間板・椎間関節・仙腸関節・筋肉・靭帯と、痛みを出しうる組織がいくつもあります。
そしてこれらは近くに集まっているので、画像や触診だけでは、どこが痛みの出どころかを正確に特定できないことが多いとされています。

なので「原因がはっきりしない」と言われても急性の腰痛では、それが珍しくない、と私は患者様にお伝えしています。

原因が1つに決まらないと聞くと、不安になる方もいらっしゃると思います。
ただ裏を返すと、大きな損傷が見つかっていないということでもあります。

ぎっくり腰は病名ではなく急な強い腰痛の総称であることを2行で手書きしたレポート用紙の写真|ぎっくり腰は何日くらいかかるか|立川の鍼灸院

どれくらいで良くなるのか

いちばん知りたいところだと思います。
研究で分かっていることをそのままお伝えします。

最初の1ヶ月で、大きく変わります

急性の腰痛の経過をまとめた報告があります。
15の研究を集めたもので、こう書かれています。

1ヶ月の時点で、痛みは平均して6割ほど減っていた。

動きにくさの点数も同じくらい下がり、仕事を休んでいた人のうち8割ほどが復帰していました。

3ヶ月あたりから、ゆるやかになります

改善は3ヶ月頃まで続き、そこから先は痛みも動きにくさもほぼ横ばい

つまり、良くなる勢いがいちばん強いのは最初の1ヶ月で、3ヶ月で一段落する。
そういう形です。

ただし全員がそうなるわけではありません。
別の報告では、急性の腰痛で受診した5,000人を追いかけて、半年の時点で3割ほどが慢性の腰痛に移っていました。
という報告もあります。

最初の1ヶ月で急に下がり3ヶ月から横ばいになる腰痛の経過を手書きした方眼ノートの写真|ぎっくり腰は何日くらいかかるか|立川の鍼灸院

「またなりますか」は、実ははっきりしていません

よく「ぎっくり腰は再発する!?」と聞かれます。

2017年に、再発だけを調べ直したレビューが出ています。
そこでは質のばらつきが大きく、数字をまとめることができなかったと書かれていました。

条件を満たした1つの研究では、1年以内の再発は3割ほど

結論として、その報告は再発の確かな見込みは今の研究からは出せないとしています。
唯一はっきりしていたのは、過去に腰痛をくり返している人ほど、また起こしやすいということだけでした。

動けない最初の3日にすること

ここからは過ごし方です。

痛くない範囲で動く。

これが今のところ、いちばん支持されている方針です。
私もそう患者様には伝えています。

寝て安静にするより、動いてよいと伝えられた人のほうが、痛みも動きやすさも少し良い、という結果が出ています。

とはいえ、無理に動き回るという意味ではなく、トイレや食事など、必要な動きを止めないでください、という程度の話です。

一日中ベッドから出ない、という状態を続けないようにする、と考えていただければ十分です。

横になる時の姿勢も、よく聞かれます。
仰向けなら膝の下に丸めた布団を入れて、膝を軽く曲げる。
横向きなら膝の間に何か挟む。

腰が伸びきらない形をつくると楽に感じる、という方が多いので、私はそうお伝えしています。

痛みが引いてきてからすること

数日たって動けるようになってきたら、戻す動きを少しずつ入れていきます。

痛みが出ない範囲で、歩く距離や座る時間を少しずつ伸ばしていきます。
腰をかばった姿勢のまま固定してしまうと、そちらのほうが後を引きます。

戻す順番は、歩く → 座る → 前かがみ
私はこの順でお伝えしています。

前かがみは最後まで慎重に扱ってください。
靴下を履く、床のものを拾う、洗面台で顔を洗う。
このあたりが、いちばん最後に戻ってくる動きです。

先ほどの慢性化を調べた報告では、最初の時点で動きにくさが強かった人ほど、半年後に慢性の腰痛へ移りやすいという結果が出ていました。
早い時期に動きを取り戻していくことは、その意味でも大事だと思っています。

歩く距離と座る時間と前かがみを少しずつ戻していくことを手書きした付箋3枚の写真|ぎっくり腰は何日くらいかかるか|立川の鍼灸院

やってはいけないこと

痛みを我慢して、いつもどおりに動き切ろうとすること。
そして逆に、痛みが引いたあとも動かないままでいること。

この2つです。
どちらも「腰をかばう」の行き過ぎで、方向が逆なだけです。

もうひとつ、意外に思われるかもしれませんが、不安を抱え込んだままにしないことも入ります。
先ほどの報告では、うつや不安の診断がある人は、半年後に慢性化している割合が高くなっていました。
痛みそのものだけの問題ではない、ということです。

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

  • ぎっくり腰は病名ではなく、急に起きた強い腰の痛みの総称
  • 痛みの出どころは1つに特定できないことが多く、それは普通のこと
  • 最初の1ヶ月で大きく減り、3ヶ月あたりから横ばいになるとされている
  • 半年の時点で3割ほどが慢性の腰痛に移っている
  • 再発率は、実ははっきりしていない
  • 過ごし方は「痛くない範囲で動く」。ただし差は大きくない

いま動けない方は、まず数日をやり過ごすことだけ考えてください。
そのあとで、戻していけば大丈夫です。
一緒に前に進んでいきましょう!

腰のつらさが続いている方は、立川駅・立川南駅から徒歩5〜8分の当院にもご相談ください。

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!


参考文献

Pengel LHM ほか「Acute low back pain: systematic review of its prognosis」BMJ, Vol.327 No.7410, 2003, p.323.

da Silva T ほか「Risk of Recurrence of Low Back Pain: A Systematic Review」Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, Vol.47 No.5, 2017, pp.305-313.

Stevans JM ほか「Risk Factors Associated With Transition From Acute to Chronic Low Back Pain in US Patients Seeking Primary Care」JAMA Network Open, Vol.4 No.2, 2021, e2037371.

Dahm KT ほか「Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica」Cochrane Database of Systematic Reviews, No.6, 2010, CD007612.

タグ#ぎっくり腰#エビデンス#セルフケア#急性腰痛#立川#経過#腰痛
院長 斉藤宏之

この記事を書いた人

斉藤 宏之

鍼灸師・柔道整復師(国家資格)/2015年から臨床

立川・錦町の完全自費 鍼灸治療院。「またここに来れば大丈夫」と思える場所を目指しています。

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