外した足首サポーターとテーピング、スニーカーを木の机に並べた写真。捻挫の治療を終えたあとも痛みが残る足根洞症候群を解説する、立川駅すぐの鍼灸院の記事のアイキャッチ。

足根洞症候群|捻挫は治ったのに、まだ痛い

目次
  1. 捻挫は治ったのに、痛みだけが残る
  2. 足根洞は、足首の外側にあるじょうご型のすきま
  3. 痛むのは、外くるぶしの少し前の下
  4. きっかけは、捻挫のことも・そうでないことも
  5. 「足首がゆるい」の正体が、ひとつ下の関節のことも
  6. 中を見るならMRI
  7. まとめ

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は【足根洞症候群】について書いていきたいと思います!

「捻挫はもう治っています」と言われたのに、足首の外側だけがまだ痛い、、
同じところで足踏みしている方の不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです!

捻挫は治ったのに、痛みだけが残る

腫れは引きました。
歩けます。
レントゲンでも骨に問題はないと言われました。

それなのに、外くるぶしの少し前あたりを押すと痛い。
体重をかけた時に、足首が芯から頼りない感じがする。
そういう状態が、何週間も何ヶ月も続くことがあります。

この状態には名前がついていて、足根洞症候群と呼ばれます。

足根洞は、足首の外側にあるじょうご型のすきま

足根洞の場所と中身を手書きで書きとめた紙の写真。外くるぶしの前にあり、脂肪と血管と神経と靱帯が入っていることを示している。

足の骨は、かかと側の集まりと、その前の集まりに分かれています。
その境目、外くるぶしの少し前から下にかけて、じょうご(漏斗)のような形をしたすきまがあります。
これが足根洞です。

中に入っているのは、脂肪と血管と神経と靱帯

すきまと言っても、空っぽの穴ではありません。
中には脂肪が詰まっていて、血管と神経が通り、靱帯が何本か走っています。

この靱帯には役割があって、かかとの骨と距骨(きょこつ)の間の関節を安定させることと、足の縦のアーチを保つことを担っています。
足根洞は、ただのすきまではなく、足を支える仕組みが集まっている場所ということになります。

足の位置を感じ取るセンサーも、ここに

もうひとつ、この場所には神経の終わりの部分が含まれていて、
そのなかに、身体の位置を感じ取る線維があることが報告されています。

足がいま地面に対してどう傾いているかを、私たちは目で見ずに分かります。
その感覚に関わる部品が、足根洞にも入っているんです。

痛むのは、外くるぶしの少し前の下

足根洞症候群の痛みは、足のかかと寄りの外側に出ます。
押すと強くなり、体重をかけると強くなる。
そこに「ぐらつくような、頼りない感じ」が加わる。

この3つがそろうのが、この状態の特徴とされています。

自分で押して確かめられる場所

外くるぶしのいちばん出っぱったところを見つけてください。
そこから指1本ぶん前へ、少し下に下りると、わずかにくぼんだところがあります。

そこを押してみて、反対の足と比べる。
片方だけ痛ければ、そこが足根洞のあたりです。

⚠️ ただし、押して痛いからといって足根洞症候群と決まるわけではありません。
似た場所に痛みが出るものは他にもあるので、確かめるのは医療機関の仕事になります。

きっかけは、捻挫のことも・そうでないことも

足根洞症候群は、ケガがきっかけになる場合と、そうでない場合の両方があるとされています。

ケガがきっかけになる代表が、足首の捻挫です。
捻挫は、関節を支えている靱帯がいたむケガのことをいいます。
足首は、内側に捻ってしまうことが多く、外くるぶしの前や下にある靱帯を痛めがちです。

その捻挫が落ち着いたあとも、足根洞のあたりに症状が残ることがある。

一方で、捻挫をした覚えがまったくない方にも起こります。
「思い当たるケガがないから、たいしたことないはず」とはならない、ということです。

「足首がゆるい」の正体が、ひとつ下の関節のことも

足首の関節が上下2つに分かれていることを手書きで整理したノートの写真。下の距骨下関節は見逃されやすいことを示している。

ここがいちばんお伝えしたいところなのですが、足首には関節がひとつではなく、上下に2つ重なっています。

ひとつは、すねの骨と距骨の間の関節。
一般に「足首の関節」と呼ばれるのはこちらです。
もうひとつが、その距骨とかかとの骨の間にある距骨下関節で、足根洞の靱帯が支えているのはこちらになります。

そして、この下の関節のぐらつきは見逃されやすく、上の足首の関節のぐらつきとしてまとめて扱われてしまうことがある、と報告されています。

「足首の捻挫グセですね」で片づけられてきたものが、実はひとつ下の関節の話だったということがあるかもしれません。

中を見るならMRI

足根洞の中身を確かめるには、MRIがいちばん適した検査とされていて、

レントゲンは骨を写す検査なので、足根洞に詰まっている脂肪や靱帯そのものは写りません。
骨に異常がないという結果は、足根洞に何も起きていないという意味にはならない、ということになります。

痛みが月単位で続いているなら、相談先は整形外科です。
その時に「捻挫のあとから、外くるぶしの少し前だけがずっと痛い」と、場所と経過をそのまま伝えてみてください。
場所が具体的なほど、次の検査につながりやすくなります。

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

  • 足根洞は、外くるぶしの少し前から下にある、じょうご型のすきま
  • 中には脂肪・血管・神経・靱帯が詰まっていて、足を支える仕組みが集まっている
  • 痛みの特徴は、押すと痛い・体重をかけると痛い・頼りない感じがする、の3つ
  • 捻挫のあとに起こることも、思い当たるケガが無いのに起こることもある
  • 足首の関節は上下に2つあり、下の関節のぐらつきは見逃されやすい
  • 中身を確かめるならMRI。レントゲンで異常なしでも、それは足根洞の話ではない

痛みが続いていること自体が、身体が出しているサインです。
場所をはっきり伝えられれば、次の一歩が見つかります。
一緒に前に進んでいきましょう!

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!


参考文献

Khan I, Peters J, Welck M, Saifuddin A.「Sinus tarsi and sinus tarsi syndrome: An imaging review」European Journal of Radiology, Vol.161, 2023, 110725.

Mittlmeier T, Wichelhaus A.「Subtalar joint instability」European Journal of Trauma and Emergency Surgery, Vol.41 No.6, 2015, pp.623-629.

日本スポーツ整形外科学会「スポーツ損傷シリーズ 2.足首の捻挫」

タグ#スポーツ外傷#捻挫#立川#足根洞症候群#足首#距骨下関節#鍼灸
院長 斉藤宏之

この記事を書いた人

斉藤 宏之

鍼灸師・柔道整復師(国家資格)/2015年から臨床

立川・錦町の完全自費 鍼灸治療院。「またここに来れば大丈夫」と思える場所を目指しています。

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