夕方の公園でベンチから立ち上がろうと膝に手をつく女性の逆光シルエット写真|軟骨がすり減ってると言われた|変形性膝関節症について|立川駅・立川南駅の鍼灸院

軟骨がすり減ってると言われた|変形性膝関節症について

目次
  1. 「軟骨がすり減っている」とは、何が起きているのか
  2. 痛み方は、段階で変わります
  3. どのくらいの速さで進むのか
  4. レントゲンの変形と、痛みの強さは一致しません
  5. なりやすさに関わるもの、変えられるもの
  6. 一生付き合う膝のために、今日からできること
  7. まとめ

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は【変形性膝関節症】について書いていきたいと思います!

レントゲンを見ながら「軟骨がすり減ってますね」と言われて帰ってきた、、
その後どうなっていくのかが分からないままの方の不安が少しでも軽くなれば嬉しいです。

「軟骨がすり減っている」とは、何が起きているのか

軟骨が薄くなり、骨と骨の間隔がせまくなる

膝は、太ももの骨とすねの骨が向かい合ってできていて、
向かい合う面には軟骨があり、クッションの役目をしています。

年齢とともに、この軟骨は弾力を失っていきます。
そこに使いすぎが重なるとすり減っていきます。

ただ、レントゲンに軟骨そのものは写りません。
写るのは骨です。
だから医師が見ているのは、骨と骨の間隔がどれくらいせまくなっているかになります。

簡単に言うと、軟骨の厚みを、骨と骨のすき間から推し量っている。
軟骨がすり減っているという説明は、そこから読み取った話です。

進むと骨どうしが直接あたり、骨棘ができる

さらに進むと、間隔がほとんどなくなります。
骨と骨が直接あたる状態です。

そうなると、骨は関節のふちに新しい出っぱりを作ります。
「骨棘」と呼ばれるものです。
外から見て膝の形が変わってくるのも、この段階になります。

変形性膝関節症で骨と骨のすき間が正常からせまくなり直接あたるまで3段階で変わることを手書きした診察机の紙資料の写真|変形性膝関節症について|立川の鍼灸院

痛み方は、段階で変わります

痛みの出方は、進み具合ではっきり変わります。

初期は、動作の開始時だけです。
椅子から立ち上がる時。
歩きはじめの数歩。
そして、休めば痛みはとれます。

中期になると、正座と階段が難しくなります。
とくに階段を降りる時です。

末期では、安静にしていても痛みがとれません。
変形が目立ち、膝がピンと伸びなくなり、歩くこと自体が難しくなります。

どのくらいの速さで進むのか

3年で見た数字

日本の地域に住む方を対象にした、大きな調査があります。
2,262人の膝のレントゲンを撮り、3.3年後にもう一度撮って比べたものです。

新しく変形性膝関節症になった方が、9.7%。
変形が進んだと判定された方が、21.1%。

3年で、およそ1割の方に新しく変化が見つかり、2割の方で変形が進む。
そのくらいの速さで動いていきます。

21年で見た数字

もっと長い時間で見た調査もあります。
1979年に膝のレントゲンを撮った地域の方々に、21年後もう一度撮ってもらったものです。

読影できた736例の膝を、21年後の状態で分けるとこうなりました。

変形の所見が出ないままだった膝が、およそ4割。
初期の変形にとどまった膝が、5割弱。
進んだ変形まで行った膝が、1割強。

21年です。
それだけの時間をかけても、およそ9割は所見が出ないか、出ても初期のままでした。
そして1割強の膝は、進んだところまで変化していました。

変形は進みます。ただ、進む速さは人によってまったく違います。

そしてここまでは、全部レントゲンに写る形の話です。
痛みの話ではありません。

レントゲンの変形と、痛みの強さは一致しません

診療ガイドラインには、日本の数字が2つ載っています。

X線で関節症の変化がある方が、約2,500万人。
痛みや腫れなど症状がある方が、約800万人。

レントゲンに変化があっても、症状が出ていない方のほうが多いということです。

逆もあります。
X線でまったく異常がない方にMRIをかけると、89%に何らかの所見が見つかります。
軟骨の変化だけでも69%です。

写っているものと、痛みの強さは別。
レントゲンで変形と言われたことは、この先ずっと痛いという意味ではありません。

日本でX線に変化がある人が2500万人で症状がある人が800万人と手書きし症状がない方が多いと赤で示したクリップボードの写真|変形性膝関節症について|立川の鍼灸院

なりやすさに関わるもの、変えられるもの

変形性膝関節症には、繰り返し挙げられている要因がいくつかあります。

まず、変えられないものから。
年齢と、性別です。
男女比はおよそ1対4で、女性に多く見られます。

変えられるものもあります。
体重と、膝のケガです。

なりやすさを比べた数字では、太りぎみで約2倍。
肥満で約2.7倍。
膝にケガをした経験があると、約2.8倍とされています。

年齢と性別は選べません。
だからこそ、選べるほうに手をかける価値があると私は思っています。

一生付き合う膝のために、今日からできること

学会の患者様向けの資料に、こう書かれた一行があります。

ひざとは一生のお付き合いです。

治して終わりではなく、付き合っていくもの。
その前提で挙げられている手立てが、いくつかあります。

いちばん最初に挙がっているのは、太ももの前の筋肉をきたえることです。

筋力とは別に、膝の動きそのものをよくする運動も挙げられています。

日常のほうでは、正座を避けること。
洋式トイレを使うこと。
膝を温めて血行をよくすること。
そして減量です。

痛みがない時期にも、ウォーキングやプール歩行で身体全体を動かしておく。
これも予防として挙げられています。

回数や強さは人によって違います。
信頼できる先生、医療機関に相談してみてください。

変形性膝関節症で今日からできることとして太ももをきたえる正座を避ける洋式トイレ膝を温める体重を落とすの5項目を手書きした壁貼りのチェックリストの写真|変形性膝関節症について|立川の鍼灸院

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

  • 軟骨がすり減っているという説明は、レントゲンの骨と骨の間隔から読み取った話
  • 進むと骨どうしが直接あたり、関節のふちに骨棘ができる
  • 初期は動きはじめだけ。休めばとれるのが初期の特徴
  • 進む速さは人によって違う。21年で大きく変わらない膝もあれば、進む膝もある
  • X線に変化があっても、症状が出ていない方のほうが多い
  • 選べないもの(年齢・性別)より、選べるもの(体重・ケガ)に手をかける

膝とは長い付き合いになります。
いま自分がどのあたりにいるのかを知っておくことが、その第一歩になるかなと私は思います!
一緒に前に進んでいきましょう!

膝の痛みが続いている方は、立川駅・立川南駅から徒歩5〜8分の当院にもご相談ください。

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!


参考文献

日本整形外科学会「変形性膝関節症」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる.

日本整形外科学会「変形性ひざ関節症の運動療法」日本整形外科学会.

日本整形外科学会 監修「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」南江堂, 2023.

タグ#レントゲン#変形性膝関節症#整形外科#立川#膝の痛み#軟骨#鍼灸
院長 斉藤宏之

この記事を書いた人

斉藤 宏之

鍼灸師・柔道整復師(国家資格)/2015年から臨床

立川・錦町の完全自費 鍼灸治療院。「またここに来れば大丈夫」と思える場所を目指しています。

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