
オフィスの冷房で末端が冷える…夏冷えの正体
目次
こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!
今回は、夏なのに体が冷えてしまう「夏冷え」について書いていきたいと思います!
「外は猛暑なのに、オフィスでは足先が氷みたい」
「クーラーの効いた部屋に長くいると、肩がガチガチに冷える」
「夏なのに、お腹が冷たくて触ると驚かれる」
そんな経験、ありませんか?
「冷えって冬の話じゃないの?」と思いますよね。
でも実は、夏の冷えは冬よりもやっかいなことが多いんです。
その背景には、自律神経の乱れ が深く関わっています。
今回は、なぜ夏に体が冷えるのか、その正体をできるだけわかりやすくお話しします!
真夏に「足が冷たい」── それ、自律神経の悲鳴です
人の体は、暑い場所では血管を広げて熱を逃がし、寒い場所では血管を縮めて熱を逃がさないようにします。
このスイッチ役を担っているのが、自律神経 です。
夏のオフィスでは、こんなことが起こっています。
外を歩いているとき → 血管を広げて熱を逃がす(副交感神経が少し優位)
冷房の効いた室内に入る → 急いで血管を縮める(交感神経が一気に優位)
、、これを1日に何度も繰り返しているわけですね。
簡単に言うと、自律神経は 1日中、忙しく切り替えを続けている 状態です。
その結果、切り替えが追いつかなくなり、血管が縮みっぱなしになってしまう、、
末端の血流が落ちて、手足が冷たくなる、というわけです。
温度差7℃が体に与える負担
夏のオフィスと外気の温度差は、5〜7℃にも及ぶことがあります。
人の体は、5℃以上の急な温度変化を繰り返すと、自律神経が 対応しきれなくなる といわれています。
これが「 夏冷え 」や「 クーラー病 」と呼ばれる状態のしくみです。

特に女性の場合、一般的に筋肉量が男性より少なめな傾向があるため、熱を作り出す力が弱く、冷えやすいといわれています。
「冷え性は女性に多い」というのは、こうした体の作りの違いも背景にあるんですね。
ちなみに、気圧の変化でも同じように交感神経が優位になることが研究で示されています。
【論文から】名古屋大学・佐藤純先生の研究(2003年)
気圧が下がると 交感神経が優位になり、痛みが増強することが示されています(※動物実験ベース)。
夏は「気圧」と「温度差」のダブルパンチで、自律神経が頑張りすぎてしまう季節なんですね。
梅雨や台風の不調については、こちらの記事でも詳しく触れていますので、よろしければあわせてどうぞ。
オフィスで働く方から聞く「冷えのリアル」
私自身、施術中にお身体を触らせていただいて「冷たい、、!」と心の中でつぶやくことが、夏は本当に多いです。
外は猛暑なのに、お腹を触ると冷蔵庫から出したばかりのおにぎりみたいに冷えている方、、本当にいらっしゃるんですね。
日々施術をしていると、夏になると、こんなお声を多くいただきます。
「お腹を触ると、いつもひんやりしているって言われます」
「靶下を2枚履いてオフィスに行きます」
「朝礼が終わる頃には、もう肩がガチガチで、、」
、、お話を伺っていて感じるのは、夏冷えは「我慢」で乗り切ろうとしている方が多いということです。
「冷房は同僚と共有だから、自分だけ温度を上げにくい」
「夏なのに上着を羽織るのは、ちょっと気恥ずかしい」
、、お気持ち、よくわかります。
でも、体は正直です。
冷えを放っておくと、肩こり・頭痛・むくみ・生理痛など、別の不調にもつながっていくことが多いんですね。
鍼灸で血流と自律神経に働きかけるアプローチ
ここで、鍼灸が得意としているのが「血流と自律神経のバランスを整える」アプローチです。
【論文から】小杉純子先生の研究(2008年)
鍼灸の施術前後で、心拍数が 減少する傾向 が報告されています。
これは、縮こまっていた血管がゆるんで、末端まで血流が届きやすくなる ── その方向に向かっているサインのひとつです。
(出典:小杉純子「鍼灸治療が自律神経機能に及ぼす効果」全日本鍼灸学会雑誌, 2008)
副交感神経が優位になると、縮まっていた血管が少しゆるみやすくなります。
つまり、血流が末端まで届きやすい状態を作るお手伝い ができる可能性があるということですね。
ひとつ正直にお伝えすると、感じ方には個人差があります。
すべての方に同じ反応が出るわけではありません。
私の施術でも、夏冷えに悩む方には、お腹・腰・足元のツボを使って、自律神経のバランスを意識したアプローチを大切にしています。
施術のあとに「久しぶりに足の指先まで温かい感じがする」というお声をいただくこともあります(※もちろん個人差はあります)。

職場でできる末端ぽかぽか習慣
「鍼灸はいずれ考えるとして、職場でできることは?」というところですよね。
すぐにできる3つをご紹介します!
① 薄手の腹巻 or レッグウォーマー
「夏に?」と思うかもしれませんが、おすすめです。
お腹と足首は、体の中でも特に冷えに弱い場所。
ここを 薄手でいいので守るだけで、体全体の冷え方が変わります。
② デスクで足首をくるくる回す
座ったまま、足首を10回ずつくるくる回します。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれていて、ここが動くと末端の血流が戻りやすくなります。
③ 温かい飲み物をこまめに
冷たい飲み物ではなく、白湯やハーブティーをこまめに。
内側からあたためる習慣を作ると、自律神経の切り替えも穏やかになりやすいです。

ちなみに「自律神経が乱れているサイン」は冷え以外にもいくつかあります。
ご自身の状態をチェックしたい方は、こちらの記事ものぞいてみてくださいね。
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます!
今回のポイントをまとめます。
- 夏冷えは「冷房と外気の温度差」で自律神経が消耗するしくみ
- 女性は筋肉量の関係もあり、特に冷えやすい
- 鍼灸は血流と自律神経のバランスを整えるアプローチが得意
- 腹巻・足首回し・温かい飲み物が、職場でできる対策
「夏なのに冷える」のは、決して大げさな話ではありません。
体のサインに気づいて、少しずつケアしてあげてくださいね。
ご相談・ご予約は、公式LINE からお気軽にどうぞ!
立川駅・立川南駅からアクセスしやすい場所にあります。
yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!
📚 参考文献
- 小杉純子(2008)鍼灸治療が自律神経機能に及ぼす効果. 全日本鍼灸学会雑誌 58(5):742-748.
- 佐藤 純(2003)気象変化による慢性痛悪化のメカニズム. 日本生気象学会雑誌 40(4):219-224.




