雨の窓を見つめながら頭を抱える女性・気象病による頭痛のイメージ

天気が悪いと頭が痛い…気象病と自律神経のはなし

目次
  1. 「天気が悪いと頭が痛い」…それ、気のせいじゃありません
  2. なぜ天気で体調が崩れるの?カギは「気圧」と「自律神経」
  3. 梅雨に多い「頭痛・だるさ・古傷の痛み」の正体
  4. 自分でできる!天気の不調をやわらげるセルフケア
  5. 鍼灸でできること(自律神経へのアプローチ)
  6. まとめ
  7. 参考文献

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!

今回は「梅雨になると出てくる頭痛やだるさ」について書いていきたいと思います!

「雨が降る前になると、頭が痛くなる」

「梅雨の時期は、なんだか体が重い」

「台風が近づくと、古傷がうずく」

そんな経験、ありませんか?

実はこれ、気のせいではありません。

天気と体の不調には、ちゃんとした体のしくみが関わっています。

今回は、その正体である気圧自律神経の関係を、できるだけわかりやすくお話しします。

立川で鍼灸をしている私が、施術の現場で感じていることも交えてお伝えしますね!

「天気が悪いと頭が痛い」…それ、気のせいじゃありません

雨や台風の前に体調を崩す不調は、最近「気象病」や「天気痛」と呼ばれるようになってきました。

私の治療院でも、梅雨の時期になると、ある声がぐっと増えます。

それは「頭痛がして、朝から痛み止めを飲んでしまう」という声です。

「自分だけかな…」と思っている方も多いのではないでしょうか?

でも、大丈夫です。

あなただけではありませんし、ちゃんと理由があります。

なぜ天気で体調が崩れるの?カギは「気圧」と「自律神経」

簡単に言うと、天気が崩れる=気圧が下がるということです。

そして、この気圧の変化を体が察知すると、自律神経が乱れてしまうんですね。

実はこのしくみ、研究でもくわしく調べられています。

【論文から】名古屋大学・佐藤純先生の研究(2003年)
「気圧低下の疼痛増強作用には交感神経活動が重要であること(中略)気圧の変化を検出する機構(気圧検出センサー)がラットの内耳前庭部に存在することを示唆する」
・気圧を約27hPa下げ、気温を22℃→7℃に下げた環境で、痛み行動が強まった
・痛みの増強には交感神経が重要(取り除くと消えた)
・内耳を止めると影響が消えた → 気圧センサーが内耳にある可能性
(出典:佐藤純「気象変化による慢性痛悪化のメカニズム」日本生気象学会雑誌 40(4):219-224, 2003)

ひとつ正直にお伝えすると、これは動物実験の結果です。

人でそっくり同じとは言い切れませんが、メカニズムの研究はこうして進んでいます。

気圧の変化を感じ取るのは「耳の奥」

「気圧なんて、体で感じられるの?」と思いますよね。

私も最初はそう思いました。

でも上の研究のように、気圧を感じ取るセンサーは 耳の奥(内耳) にあると考えられています。

簡単に言うと、耳の奥が"天気のセンサー"の役割をしているかもしれない、ということですね。

気圧が下がると、自律神経が"戦闘モード"に

自律神経には、2つの神経があります。

交感神経は、体を活動・緊張させる「アクセル」です。

副交感神経は、体を休ませる「ブレーキ」です。

佐藤先生の研究では、気圧が下がると交感神経が優位になり、痛みが強まることが示されています。

簡単に言うと、天気が崩れると体が勝手に アクセルを踏みっぱなしの状態(戦闘モード) になってしまう、というイメージです。

アクセルを踏みっぱなしだと、血管が縮んで、体はずっと緊張状態。

これが、頭痛・肩こり・だるさ・古傷の痛みにつながると考えられています。

梅雨の不調メカニズム:気圧低下→内耳→交感神経→血管収縮→頭痛・だるさ

梅雨に多い「頭痛・だるさ・古傷の痛み」の正体

ここまでをまとめると、こんな流れです。

天気が崩れる(気圧が下がる)

→ 耳の奥がそれを感じ取る

→ 自律神経が乱れて交感神経が優位に

→ 頭痛・だるさ・古傷の痛みが出る

トライアスロンをやっている私の感覚で言うと、これは「ずっと全力でペダルを踏み続けて、休めていない体」に近いです。

休めないから、疲れも痛みも抜けない、、という状態ですね。

自分でできる!天気の不調をやわらげるセルフケア

「じゃあ、どうすればいいの?」というところですよね。

今すぐできることを、いくつかご紹介します。

耳まわりをやさしくほぐす

耳まわりをやさしくほぐすセルフケアの手元

天気のセンサーである内耳まわりの血流をうながすのがポイントとされています。

  • 両耳を軽くつまんで、上・下・横にゆっくり引っぱる
  • そのまま後ろに5回ほど、くるくる回す

痛くない範囲で、1日数回で十分です(あくまで補助的なケアですね)。

お風呂で温まりながらやると、なお良いですよ!

自律神経を整える生活のリズム

交感神経のアクセルを踏みっぱなしにしないコツです。

  • 朝、太陽の光を浴びる
  • 湯船にゆっくり浸かる
  • 寝る前のスマホを少し控える

「当たり前じゃん」と思うかもしれません。

でも、この当たり前が、自律神経にとっては一番のごほうびなんです!

鍼灸でできること(自律神経へのアプローチ)

立川・yell鍼灸治療院の施術シーン(顔なし・手元中心)

セルフケアをしても、なかなか抜けないつらさもありますよね。

鍼灸は、この自律神経のバランスを整えることを目的としたアプローチが得意とされています。

複数の研究でも、鍼灸が自律神経、特に 副交感神経(休ませるブレーキ) 側に働く可能性が報告されています。

たとえば、鍼灸の施術の前後で 心拍数が下がる(=体が休まる方向に向かう) という報告もあります(※変化や感じ方には個人差があります)。

簡単に言うと、踏みっぱなしのアクセルを、そっとゆるめてあげるお手伝いですね。

私の施術でも、天気の影響を受けやすい方には、自律神経のバランスを意識したアプローチを大切にしています。

頭にかかった雲が晴れるような、すっきりとした軽さを目指して、お一人おひとりに合わせて進めていきます。

(施術後の感じ方には個人差があります)

つらさの背景をしっかり伺ったうえで、国家資格(はり師・きゅう師・柔道整復師)を持つ施術者として、ていねいに向き合います。

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

今回のポイントをまとめます。

  • 梅雨や台風の不調は「気象病・天気痛」と呼ばれ、気のせいではない
  • 気圧の変化は、耳の奥(内耳)が感じ取ると考えられている
  • 気圧が下がると交感神経が優位になり、頭痛・だるさ・痛みが出やすい
  • 耳まわりのケアと生活リズムで、自分でもやわらげられる
  • 鍼灸は、自律神経のバランスを整えることを目的としたアプローチ

天気は変えられませんが、天気とうまく付き合う準備はできます。

梅雨のつらさを「毎年のことだから」と我慢している方こそ、一度ご相談くださいね。

ご予約・ご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ!

天気とからだのお悩み、いっしょに整えていきましょう。

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!

参考文献

  • 佐藤 純(2003)気象変化による慢性痛悪化のメカニズム. 日本生気象学会雑誌 40(4):219-224.
  • 小杉純子(2008)鍼灸治療が自律神経機能に及ぼす効果. 全日本鍼灸学会雑誌 58(5):742-748.

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